ガケ書房の山下と申します。
ここに復活宣言いたします。
「タブーインタブー」 帰ってまいりました。
前回の汚点紫さんがインパクトありすぎて
燃え尽きておりましたが、またメラメラと・・。
来年は強力な人たちを予定しております。
あ 念の為。以下。
この企画は、「タブーインタブー」というインタビュー物です。
不定期に京都の狂都人たちに特定の3つの質問をしていきます。
人に言いたいかもしれない事と、人に言いたくないかもしれない事をききます。
①あなたの現在の主たる収入源は何ですか?
②どんな中学2年生でしたか?
③いままで一番の武勇伝を教えてください。
そんな3つです。その心を解説すると、
①は、その人が何者であっても、今は何でメシをくっているのか。
②は、その人の社会的なキャラクターのルーツを探る。(最重要)
③は、上記2つの質問があまり話したくない事かもしれないので最後は
自己アピールの場というか、意外と面と向かって話す機会をもらえない
武勇伝というやつです。
第三者(例えば、読者的観点)の立場から聞く武勇伝は
素直に読めるものです。利害がないから。
そんなです。
第5回は、ずっしりとほのぼのしているこの方。
世界で一番楽しそうに音楽をする5人組‘
スズメンバ‘のフロントマン。
本田未明さんです。舌足らずラップをカラフルバンドサウンドに乗せて
楽しみます。ステージを見ていると、乱入して一緒に舌足らずをかまし
たくなる空気を出す人たちです。きいてみようじゃありませんか。
①あなたの現在の主たる収入源は何ですか?
未明(以下未)「ゴミ収集です。週3~4回。
たまに、知的障害の人たちの介護。
もっとたまに、‘まほろば‘のカウンターにいます。」
山下(以下山)「一番たまにやっておられる‘まほろば‘で
一番よく見ます(笑)。ゴミ収集って、朝早いんじゃ?」
未「そうですね。8時にはもうやってます。朝、強いです」
山「えっ。。どうみても朝、ねぼけてるキャラのルックスですよ」
未「あとは、スズメンバと、マソソソマソソソというバンドと、
弟とやっているクルピアというバンドです」
山「マリリンマンソンじゃなくて、まそそそまそそそ ですよね(笑)」
未「そ まそそそまそそそ(笑)」
②どんな中学2年生でしたか?
未「中2で、ギターとタバコがはじまりました」
山「おお ブルースマンみたいな言い草ですね」
未「僕は、小学校2年か3年で勉強を完全放棄しました。
小6の文集で将来は、ミュージャンになりたいと本当は
書きたかったけど、恥ずかしくて、ギターの先生になりたいと
ごまかした」
山「いいなぁ(笑)。ギターの先生って」
未「中2でガンズアンドローゼスが流行って、京極にバンダナと
ブーツを買いに行って、その格好でキメて歩いてました(笑)」
山「キメてましたか(笑)」
未「ミュージシャンにもなりたかったんですけど、漫画家もありました。
家庭訪問のときによく窓の外ばっかり見ているといわれ続けてました」
山「クラスではどんな存在だったんですか?」
未「やんちゃグループとかっぱつグループを行き来してました」
山「ええと、学校を否定するグループと、学校を肯定するグループ
ということですかね?」
未「そうですね。たまり場があって、そこで夜中によく将来のことを
話しました」
山「夜中に将来を話す中学2年生たち・・・想像するだけでときめきますね」
未「それで寝る前には激しい曲を聴いてから寝るんです。
何回オナニーして疲れてても」
山「よ! それでこそ中2!」
未「でも中2のときに、はしゃぎすぎるくせがついて(笑)。高校はまぐれで
入ったんですけどダブリまくって、それでさらに定時制に編入することに
なって、結局、高校6年生(笑)」
山「定時制でのエピソードなんかありますか?」
未「全日制と定時制であんなに先生が違うんか、と思いました。
定時制はいい先生が多かったなぁ」
山「好きな子なんかいましたか?」
未「しゃべったことない子に突然惚れて、
いきなり家に行って、告白しました(笑)」
山「交通事故みたいな告白ですね(笑)」
未「それがOKだったんですよぉ」
山「女の子にしてみたら何が起こったのかわかってなかったんじゃないですか(笑)」
1STアルバム「Faint Memory」
③いままで一番の武勇伝を教えてください。
未「アジャコングの話、してもいいですか?」
山「どうぞ」
未「弟と女子プロレスを見に行ったんですよ。それでアジャコングがリングから
降りて控え室に退場するときに警備の若手選手たちが‘触んなよ!触んなよ!‘
と威嚇しながらガードしてたんですけど、僕、その間をぬってアジャの肩を
ポンと触ったんですよ。そしたら・・・・」
山「ゴクリ」
未「‘誰だぁああ今、触ったヤツぅうううう!!!‘といって僕は若手に羽交い絞め
にされて体育館の便所に連れていかれたんです。そこへアジャコングが
おっかけてきて、僕を見るなり、太い右手を僕の首にかけたんです。それで
そのまま右腕だけで僕を持ち上げて・・」
山「あわわ」
未「‘日本語わかってんのかあああ!!!!‘と絞首刑ですよ。
もうすいませんの連呼でした。それで・・・」
山「まだ続きが・・・」
未「弟の様子がなんか変やなと思ってたら
女子プロレス大好きだった弟がトラウマになってしまっていて、
家に着いた途端におもらししてしまったんです!」
山「:::::」
ここで僕は以前、未明さんと少し話したとき、人生で一度しかキレたことがないと
話していたのを思い出していた。
山「そういえば未明さん、前に一回しかキレたことがないっていってましたよね。
それは?」
未「あれは、ある日曜の昼でした。僕の父親はすごく真面目な父親なんですけど、
ご飯食べながら僕たち兄弟にまるで部下に命令するように話しはじめたんです。
普段なら黙って聞いてるのですが、なぜかその日はたまりかねて・・・。
僕はそのまま立ち上がってキレてしまったんです!そしたら・・・」
山「そしたらぁ!」
未「あまりにキレすぎて、僕はそのままグラッと倒れて意識を失ってしまったんです!」
山「血管キレすぎです(笑)」
2NDアルバム「enitohanicolte」
本田未明さんは、例えば話したことがなくても、一度見かけただけで
脳裏にこびりつくような存在の人です。マンガの実写版のような方です。